顔の“老け感”を一気に加速させる顔のたるみ。
若いころの肌は、肌の奥の“真皮”にあるコラーゲンやエラスチンなど、肌の弾力にかかわる線維がしっかりと働いているため、ハリがあります。また、顔の表情筋もしっかりしているので、これらによって皮膚の奥の皮下組織(脂肪組織)を含む肌全体がきちんと支えられています。
そもそもたるみはどのようにして起こる?
加齢とともに弾力を保つ線維は衰え、真皮のハリが失われます。さらに表情筋も衰えるので、肌全体を支え切れず、重力に負けてたるんでしまうのです。つまり顔に脂肪がついているほどたるみやすいということ!
さらに、真皮や表情筋が衰え始めるアラフォー以降には、太って顔に脂肪をつけすぎないように気をつけることも大事!
あなたはどのタイプ?
実はその人の顔のシェイプによって、老化を防ぐ近道はまったく違うのです。たるみ型、コケ型、たるみ&コケ型の3大老化パターンと、10年後を見据えた老け顔対策を!
どちらかというと丸顔で頬の脂肪が豊かにある方がこちら。脂肪が多い分、頰や顎の重心が下がり疲れた印象に。日々のマッサージやケアだけでは、防ぎきれないのが難しいところ。さらに、顎が小さいとより頬の下垂が目立ちやすいそう。
「たるみ型老化タイプ」の場合、スキンケアの際は皮膚をこすらないように。また、脂肪が大敵となるこのタイプは、太らないように気をつけることもマスト。
いわゆる小顔で頬骨の張り出しが強めな顔立ちの人や目鼻立ちがしっかりしている人。厚化粧をしなくとも外国人のように凛とした横顔を得られる、恵まれた骨格の持ち主。歳を取るうちに、年々頬のコケが目立ってしまうのがコケ型老化の宿命。
「コケ型老化タイプ」の場合、スキンケアでは対処できないのが難しいところ。重要なのは、とにかく顔の脂肪をある程度維持すること。そのためには、痩せ過ぎは禁物。
小顔ながら頬の脂肪が豊かにあるのがこのタイプ。華奢な骨格に笑うとぽっこり膨らむ頬の持ち主は、たるみとコケの両方に注意しなければならない。脂肪が多めの頬はたるみやすく、小顔であることによって頬がコケやすくなってしまう。
「たるみ&コケ型老化タイプ」の場合は、それぞれの対処法を合わせたものを実践。スキンケアの際に皮膚をこすらないこと。食事や運動、生活習慣に気をつけ、太り過ぎ・痩せ過ぎをともに避ける。
たるみ危険者におすすめの3つのケア法
1:まずは姿勢から。
姿勢の悪さ、特に、肩が内側に入り頭が前に出る上半身の前傾は、フェイスラインがゆるみ、ほうれい線とマリオネットラインの下垂を引き起こす。
成人女性で5 ~ 6 ㎏ある頭の重さを支える能力は首の骨にはなく、肩甲骨から後頭部の筋肉で吊っています。姿勢が悪く頭が前にあるほど、支える筋肉への負荷が増し、顔全体の皮膚が下方へと引っ張られてしまいます。
またスマホ依存の生活も前傾姿勢の大きな要因に。偏った動きを続けず、体の中心に頭があることを常に意識。
肩と耳の前が一直線にならんだ角度0度のとき頭の純粋な重さ約5kgが首にかかります。頭を前に傾ける角度が増すにつれ、15度で12Kg 30度で18Kg 45度で22Kg 60度で27Kgと負荷が強くなっていくそうです。
本当に正しい姿勢は何分たっても疲れないということ。
そして、猫背は自分で簡単にラクラク改善できるということです。
2:舌を鍛えてシャープなあごを手に入れる
体重は増えていないのに、あご周りがたるみ、もたつく。二重あごを脂肪と誤解している人も多いようですが、大きい筋肉がない部分には脂肪はつきにくいもの。多くの場合、あごのもたつきの正体は、舌の付け根の沈下です。
その原因は、噛み合わせのズレによる下あごの後退のほか、舌を動かさない習慣にもあるという。また、日本語は舌を動かすことが少なく、筋肉も衰えやすいそう。
「舌トレ」は、表層的な筋肉だけでは なく、内側の筋肉を一緒に鍛えることで、老廃物を流れやすくし、根本から脂肪をつきにくくすることで、リバウンド知らずの小顔作りを可能にします。